墓石は、非常にたくさんの工程を経て完成します。採石から始まって、加工、研磨、彫刻と、ひとつひとつに匠の技が必要です。それも、単なるモノづくりの技術ではなく、心の仕事が求められます。墓石は、故人とご家族が向き合う場所になるからです。
私たち阿部石材店は、心の仕事で、「永久の住処」にふさわしい銘石をお届けします。
- 1.採石
- 採石場の岩盤から、原石を切り出します。岩盤の表面から原石の質を見極めたり、火薬を用いて発破を掛けたり、職人の経験がものを言う作業です。
- 2.搬出
- 切り出した石を、石材加工工場へ。形も大きさも異なる原石の運搬は、容易なものではありません。傷を付けないように、荷崩れしないように、細心の注意を払います。
- 3.切断
- 最初に刃を入れる過程で、傷やナデ(模様のムラ)がないかを確認します。その後、加工しやすい大きさに切り分けて、設計図に基づき、大・中・小に切り分けます。
- 4.研磨
- 細かな作業工程を重ね、丹念に磨き上げます。研磨は、見た目の美しさだけでなく、耐久性にも関わる工程です。代々受け継がれる墓石づくりに、妥協は一切許されません。
- 5.手磨加工
- 平面ではない部分は職人がポリッシャーで石を研磨します。ゆがみ、磨きムラの無い様な丁寧な作業が求められます。
- 6.彫刻
- 文字や家紋の彫刻は、精美で緻密な技術が求められます。高圧で砂を吹き付けて彫刻する「サンドブラスト工法」により、表現の幅が広がっています。
- 7.基礎工事
- 墓石は1トン近くあり、この重さを支えるためには、しっかりとした基礎が必要です。状況に応じて地盤改良を行った後、掘削・転圧・鉄筋の配筋を行います。一般的に仏教のお墓では、納骨棺の床面を土のまま残しておきます。これは「死は終わりではなく、生まれ変わりのプロセスである」という、仏教の輪廻思想に基づくものです。このほか、外柵内の雨水を排出するために、水抜きとして、土の部分を残すことがあります。
※墓地・霊園によって基礎の施行方法が定められている場合があります。
- 8.据付工事
- いよいよ完成した墓石を据え付けます。阿部石材店では地震に備えた、耐震施行もご相談うけたまわります。